外壁塗装を検討する際、屋根や壁面の塗装が主なイメージかもしれませんが、実際には「付帯部」という部分も重要です。見積もりや施工契約書に記載されることも多い「付帯部」とは一体どの部分なのか、そしてその塗装の必要性について解説します。

付帯部とは、外壁や屋根以外の部分で、建物の外観を構成する部分のことです。

[付帯部分例]

破風板、軒天、幕板、雨樋、水切り、笠木、霧除け

出窓の天場、木枠、木製面格子、木製玄関

鉄骨柱、鉄骨階段、柵、面格子

換気フード、空気口、配管

シャッターボックス、雨戸、戸袋などが該当します。

建物によって付属している物は異なりますが、付帯部と言う部位はたくさんの種類が存在します。

これらの部分は建物の美観だけでなく、耐久性や保護機能も担っている為、劣化状況に応じてメンテナンスが必要とされております。付帯部が塗装されていない場合、劣化や腐食が進行し、建物全体の耐久性や美観に影響を及ぼすからです。特に、木部や金属部分は塗装によって保護されなければ、腐朽や錆びが進行しやすくなります。また、付帯部が劣化していると、外壁や屋根の塗装が美観的にも損なわれてしまいます。

付帯部の塗装については、上塗り塗料は一般的には外壁や屋根と同じものが使用されますが、下塗り塗料は異なる場合があります。下塗り塗料は、下地と上塗り塗料の密着性を高めるための重要な役割を果たします。付帯部の下塗り塗料の選定は、塗装する素材や状態によって異なります。

木部には木材専用の下塗り塗料、金属部には金属専用の下塗り塗料が選定されます。

下塗り選定を間違えると、塗膜の剥離や耐久性の低下などの問題が生じる可能性があります。

外壁塗装を検討する際には、付帯部の塗装も見逃さずに行うことが重要です。信頼できる業者を選定する際には、見積書だけでなく口頭での説明や質問にも注目し、細かな部分までしっかりと配慮してくれる業者を選ぶことが大切です。